学生ローンがやばいと言われる理由5つを解説!利用をやめたほうがいいと言われる注意点を解説

学生ローンがやばい

学生ローンは、学生が利用しやすいよう設計されたローン商品です。

資金使途が自由なため便利な学生ローンですが、「やばい」「利用をやめたほうがいい」という意見も多く、申し込むのは不安という声も少なくありません。

この記事では、学生ローンが「やばい」と言われる5つの理由を具体的に解説した上で、安全に利用するための注意点を詳しく紹介します。

学生ローンの基礎知識やメリットとデメリット、審査通過のためのコツも理解できる内容なので、不安を解消した上で上手に学生ローンを利用しましょう。

目次

学生ローンがやばいと言われる5つの理由

学生ローンがやばいと言われる理由には、以下の5つがあります。

  • 学生向けであっても貸金業者からお金を借りている事実に変わりはない
  • 銀行カードローンや目的別ローンよりも金利が高い
  • 収入が少なくても借り入れが可能で返済のハードルが上がりやすい
  • 返済が滞ると信用情報に滞納の記録が残る
  • 学生という安心感から借りすぎてしまう可能性もある

学生向けのローンで気軽なイメージがあっても、貸金業者からお金を借りている事実に変わりはありません。

学生ローンは銀行が提供するカードローンや目的別ローンよりも金利が高く、利息が高くなりがちです。

収入が少ないために返済の負担が上がりやすく、延滞すると滞納の事実が記録されます。

学生ローンを正しく安全に活用するためにも、やばいと言われる理由を理解し、無計画な借り入れは控えましょう。

学生向けであっても貸金業者からの借り入れに変わりはない

学生ローンは学生向けのローン商品ですが、貸金業者からの借り入れに変わりありません。

貸金業者はお金を貸す専門の金融機関で、借り入れをしたら必ず返済が必要です。

「学生だからという理由で、返済に関して特別な配慮がなされているわけではない」という点を、正しく理解する必要があります。

返済が滞ったり返済ができなくなったりした場合、以下の問題が生じる可能性も。

  • 金利が積み重なり、返済額が雪だるま式に増えてしまう
  • 返済に遅れたペナルティとして遅延損害金が発生する
  • 滞納すると督促が届く
  • 督促を無視すると、アルバイト先や勤務先に連絡が入る可能性がある
  • 督促を無視し続けると、財産が差し押さえられるおそれがある(強制執行)

利息は借りている日数に対して発生する仕組みで、返済できないままでいると利息がかかり続けます。

返済に遅れるとペナルティとして普段の利息よりも高い遅延損害金の請求を受け、さらに支払額が高額に。

返済するよう求める督促の電話やはがきによる連絡が入り、精神的な負担も大きいです。

督促を無視し続けているとアルバイト先にまで連絡が入り、最終的に給料から強制的に返済する差し押さえが行われます。

学生ローンは申込者が自身の責任で契約を結ぶもので、学生であっても返済の責任は免除されません。

返済できなかったときのデメリットが大きいため、学生ローンはやばいと言われがちです。

学生ローンは貸金業者と借り入れの契約を交わして利用する商品で、契約をした以上は返済義務を負います。

「学生ローンはやばい」と心配せずに利用できるよう、返済義務があると理解した上で返済できるだけのお金を借りましょう。

銀行カードローンや目的別ローンと比較して金利が高い

学生ローンについて「やばい」「利用はやめておいた方がいい」と言われる大きな理由の一つが、年17.0%前後の金利の高さです。

金利は借入額に対する利息の割合を表した数字で、金利が高いほど支払う利息も高くなります。

学生ローンと銀行カードローンの金利を比較した結果は以下の通りです。

ローン商品名 金利
マルイ 12.0%〜17.0%
※はじめての利用で35万円以上借入の場合:15.9%以下
イー・キャンパス 14.5%~16.5%
カレッヂ 17.0%
楽天銀行カードローン 1.9%~14.5%
三井住友銀行カードローン 1.5%~14.5%

実際、学生ローンは銀行カードローンや目的別ローンと比較して金利が高く、無理な借り入れをすると返済が苦しくなって日常生活や学業に支障がでるおそれもあります。

返済期間や借入金額によっても変わってきますが、適用される金利が0.1%違うだけで、返済総額に数千円から数万円の差がでるケースも。

例えば10万円借りて2年間かけて返済するとき、銀行カードローンと学生ローンでは2,900円程度返済額に差が出る計算です。

借入先 利息総額
年17.0%の学生ローン 18,700円程度
年14.5%の銀行カードローン 15,800円程度

学生ローンを利用すると借りたお金よりも多くの金額を返済する必要があり、借入額が高くなるほど利息額も高くなる仕組みです。

学生ローンの公式サイトでは返済シミュレーションを用意しているケースもあります。

利息の計算は複雑なので、返済シミュレーションを利用すると手軽に利息額を把握可能です。

学生ローンを利用する際は、金利と借入期間中に発生する利息を正確に把握した上で、必要最低限のお金だけ借りましょう。

収入が少なくてもお金を借りられてしまうので返済のハードルが上がりやすい

学生ローンは本人の収入が少なくてもお金が借りられるため、返済のハードルが上がりやすい傾向です。

学生の収入源はアルバイト収入が主で、試験やバイト先の都合によって収入が変動しやすく、特に収入額が低い月には返済ができなくなる懸念もあります。

学生ローンを利用するなら収入の少なさや変動しやすさを踏まえ、余裕のある返済計画を立ててから申し込む対策が必要です。

余裕のある月は5,000円返済できても、毎月の返済額を5,000円に設定すると収入が少ない月に返済できなくなる可能性もあります。

余裕がない月でも2,000円は返済できるなら、月々の返済額が2,000円以内におさまる金額を借りると、延滞のリスクを軽減可能です。

返済が進むと利用可能額の枠に空きができますが、安易に新たな借り入れをしてしまうと完済までの道のりが遠のきます。

学生ローンやカードローンは申込時の審査で利用限度額が決められ、決められた範囲内なら何度でも借りられる仕組みです。

学生ローンの利用例 借りられる金額
10,000円借り入れ 40,000円
2,000円返済 42,000円
4,000円借り入れ 38,000円
新たな借り入れなしに6,000円返済 44,000円

借入残高が0円にならない限り利息がかかり続けます。

返済に対するハードルの高さから学生ローンはやばいと言われがちですが、計画を立てて利用できれば返済に困るリスクは低いです。

学生ローンを利用するなら必要最低限のお金だけ借り、完済まで返済計画に沿った返済を続けましょう。

返済が滞ると信用情報に滞納の情報が登録される

学生ローンは貸金業者のローン商品のため、原則として返済日より61日以上または3か月以上の滞納をすると、滞納の情報が異動情報として信用情報に登録されます。

信用情報とはクレジットカードやローンを利用した履歴に関する記録です。

個人信用情報とは、個人の経済的信用に関する情報のことをいい、クレジット、ローンの利用状況、返済状況などのことをいいます。個人信用情報機関には、氏名や住所など本人を識別する情報と、契約内容や返済状況に関する情報が登録されています。
引用元:個人信用情報機関|金融庁

信用情報に異動情報が登録されると、金融機関との取引に関して以下のデメリットが生じます。

  • ローンやクレジットカードの申し込みが否決されやすくなる
  • ローンやクレジットカードの審査の通過が難しくなる
  • 契約済みのクレジットカードの更新ができなくなる
  • スマートフォンの端末の分割払いができなくなるケースがある

金融機関はローンやクレジットカードの審査の際、申込者の信用情報を照会します。

照会時に異動情報が確認されると、金融機関は返済能力や信用力に問題があると判断するため、審査通過が困難です。

信用情報機関に異動情報が登録されると、将来的にクレジットカードの作成やローン契約が難しくなるため、学生ローンはやばいと言われます。

信用情報機関に滞納の情報が登録される期間は決まっていて、以下の登録期間経過後は削除される仕組みです。

信用情報機関名 登録期間
株式会社シー・アイ・シー
(CIC)
契約期間中および契約終了後5年以内
株式会社日本信用情報機構
(JICC)
契約継続中および契約終了後5年以内
一般社団法人 全国銀行協会
(JBA)
契約期間中および契約終了日(完済されていない場合は完済日)から5年を超えない期間

参考:CICが保有する信用情報│CIC信用情報の内容と登録期間│JICC全国銀行個人信用情報センター

学生のうちに異動情報が記録されると、社会人になるときマイカーローンが組めない、クレジットカードを持てないといった問題が発生する可能性も。

信用情報に滞納の情報が登録されないよう、毎月の支払いを忘れず行いましょう。

学生という安心感から借りすぎてしまうおそれがある

学生ローンの利用者の中には、学生でもお金が借りられる安心感から、お金を借りすぎてしまう人も少なくありません。

社会人として自立して融資を受けた経験がなく、返済に関する責任の重さを実感しづらい傾向にあるためです。

学生ローンという商品名から学生が優遇されているローン商品だと誤認し、返済が遅れても学生だから配慮してもらえると思い込んでいる人も見受けられます。

しかし、学生ローンは貸金業者が提供するローン商品のため、返済遅れに関しては貸金業法を遵守した対応が行われます。

滞納期間が長くなれば電話や書類による督促が実施され、督促を無視し続けると、財産や給与が差し押さえられる可能性も。

学生だからといって特別扱いはされないと理解し、必要最低限の金額だけ借りるよう心がけましょう。

学生ローンを利用するメリット4つとおすすめな人の特徴

学生ローンを利用するメリットには、以下の4つがあります。

  • 借りたお金を幅広い用途に利用できる
  • 原則、申し込みにあたり親の同意が必要ない
  • 周囲の人やアルバイト先に利用を知られにくい
  • 18歳~19歳の学生でも申し込める場合がある

学生ローンは資金使途が自由なので、学費だけでなく生活費の補填やサークル活動まで、幅広い用途に利用できます。

申し込みにあたって親の同意が必要なく、電話による在籍確認を実施していないケースも多いため、家族や周囲に利用を知られにくいのもポイント。

18歳~19歳でも利用できる可能性があるのも、学生ローンならではの特徴です。

学生ローンのメリットを正しく理解できると、学生ローンが自分に必要か、利用目的に合っているかが明確になります。

自分に合っていると判断したら、学生ローンに申し込みましょう。

資金使途が自由なため借りたお金を様々な用途に使える

学生ローンは原則として資金使途が自由なため、借りたお金を以下の様々な用途で活用できるのがメリットです。

  • 生活費の補填
  • 学費
  • サークル活動費

資金使途とは借りたお金の使い道で、ローンの種類によっては限定されます。

例えばマイカーローンは車の購入や免許取得費用にしか借りたお金を使えません。

ローンではありませんが、奨学金も資金使途が学校関連の費用に限定されます。

学生ローンは、幅広い使い途ができるローンを利用したい人にはおすすめです。

学生ローンの中には利用目的が学業に関するときに金利を優遇している商品もあります。

参考:イー・キャンパスの学費目的ローンの金利

特別金利<学費目的ローン>
学費が必要でご融資お申込みのお客様の為に特別金利ローンをご用意いたしました。
【対象】学費目的の方。身分証の他に、学費の請求書等がご用意できる方。
【年利】15.5%
☆奨学金支給までのつなぎにもOK!セカンドスクール費用にも使用可能!!
引用元:金利情報・特典-2023年 | 学生ローンのイー・キャンパス

例えばイー・キャンパスでは、学費が目的なら通常年16.5%の金利が15.5%に引き下げられます。

奨学金支給日までのつなぎ資金や、一時的にダブルスクールの費用が必要になったときに、短期返済を前提として学生ローンを活用するのも一つの方法です。

学生生活をスムーズに送るために、返済できるだけのお金を借りて資金が足りない期間を乗り切りましょう。

原則として親の同意がなくても申し込みできる

学生ローンは申し込みにあたり、原則として親の同意は必要ありません。

親の同意が必要ない理由は、2022年4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられたためです。

成年年齢の引き下げによって、18歳、19歳の方は、親の同意を得なくても、様々な契約をすることができるようになります。例えば、携帯電話を購入する、一人暮らしのアパートを借りる、クレジットカードを作成する(支払能力による、クレジットカードの作成ができないことがあります。)、ローンを組んで自動車を購入する(返済能力を超える場合など、契約できないこともあります。)、といったことができるようになります。
引用元:民法改正 成年年齢の引下げ ~若者がいきいきと活躍する社会へ

学生の中には、以下の理由から親に知られずお金を借りたい人も少なくありません。

  • 仕送りだけでは生活費が足りないけれど両親を心配させたくない
  • 資格取得の費用が必要だが、両親に金銭的負担をかけたくない
  • サークル活動の費用が必要だが、学費ではないので親に言い出せない

アルバイトをしていても、出費がかさむと補えない可能性があります。

一時的な出費でアルバイトをしていてもお金が足りないなら、親の同意がなくても申し込める学生ローンの利用を検討しましょう。

アルバイト先や周囲に利用を知られにくい

学生ローンの多くは原則として電話による在籍確認を行っていないため、周囲に申込や利用を知られにくいのがメリットです。

例えば学生ローンのマルイは、申込時に原則アルバイト先への電話連絡をしていないと公式サイトに明記しています。

A.原則、お申込の際にアルバイト先への在籍確認は行なっておりません。
審査上必要になった場合も、お客様の許可なく連絡することはありませんので、安心してお申込ください。
引用元:よくある質問 | 学生ローンのマルイ

在籍確認は申込時に伝えたアルバイト先で本当に働いているか、勤め先に電話連絡を入れて確認する審査です。

ローンの返済をするには収入が欠かせないため、収入の裏付けを取る目的で実施されています。

アルバイトの場合、アルバイト先に身内以外の人から名指しで電話がかかってくると「お金を借りるのでは?」「不審な電話かもしれない」と疑われる可能性も。

学生ローンでは電話による在籍確認が実施されないケースが多いため、アルバイト先や周囲にローンの利用を知られたくない人におすすめです。

ただし金融機関が審査の過程で電話による在籍確認が必要と判断するケースもあります。

電話確認が必要になったときは「電話をしても問題ないですか?」と事前に連絡が入る学生ローンも多いです。

電話をかけてほしくないなら、事前確認の際に書類提出など他の方法で在籍確認できないか相談しましょう。

本来在籍確認の電話を実施していない学生ローンで電話が入るのは、本当に収入があるか疑問を持たれているときです。

「何となく電話が嫌」といった理由で断ると、審査に落ちる可能性もあります。

アルバイト先で私用電話が禁止されている、プライバシー保護のため取り次がないなどの正当な理由があるときのみ、相談しましょう。

借り入れがバレるか心配なら、クレジットカードの作成を言い訳にして、社員に電話対応してもらう方法もあります。

18歳~19歳でも申し込めるケースがある

学生ローンは、原則として18歳〜19歳の人でも申し込めるのがメリットです。

成年年齢が18歳に引き下げられため、18歳以上の人は親の同意がなくともローン契約ができるようになりました。

18歳(成年)になったらできること
親の同意がなくても契約できる
携帯電話の契約
ローンを組む
クレジットカードをつくる
一人暮らしの部屋を借りる など
引用元:18歳から“大人”に!成年年齢引下げで変わること、変わらないこと。|政府広報オンライン

ただし銀行カードローンや消費者金融カードローンでは、申込条件に年齢が20歳以上と定めているケースも多く、18歳〜19歳の学生は利用が難しいです。

例えば消費者金融のアコムでは、申込年齢を20歳以上と定めています。

A.申し込みの年齢制限はありますか?
Q.はい。20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方であればご契約いただけます。
引用元:【アコム公式FAQ】申し込みの年齢制限はありますか?|カードローン・キャッシングならアコム

学生ローンは20歳未満でもどうしてもお金を借りる必要がある学生にぴったりの金融商品です。

ただし学生ローンによっては18歳〜19歳が申し込むと、収入証明書が追加で必要となるケースがあります。

申し込みに際しては、申込条件や貸付対象に特記事項がないか確認しておきましょう。

学生ローンでお金を借りるデメリットとやめたほうがいいポイント4つ

学生ローンでお金を借りるデメリットは、以下の通りです。

  • 必要書類の数が多く手続きに手間と時間がかかる
  • 利用限度額の上限が低く大きな金額が借りられない
  • 無利息機関サービスの内容があまり充実していない
  • 借り入れや返済の利便性が低い

学生ローンは申し込みで必要となる書類の種類が多く、手続きに時間と手間がかかります。

利用限度額も10万円~50万円が一般的で、留学費用や学費の一括払いといった大きな金額の借り入れには対応できない点がデメリット。

無利息期間サービスがあまり充実しておらず、借り入れや返済の方法が限定されているのも、不便だと感じる人が少なくありません。

学生ローンの利用を検討するなら申込前にデメリットを確認し、許容できるか判断しましょう。

申し込み時に必要な書類が多く手続きに手間がかかる

学生ローンは一般的なカードローンと比較して申し込みに必要な書類が多く、書類の準備や手続きに手間と時間がかかります。

学生ローンの申込時に必要な書類の例は以下の通りです。

  • 学生証
  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、保険証など)
  • 公共料金の領収書
  • キャッシュカード
  • 収入証明書
  • 保証人の同意書(保証人が必要な場合)

必要書類が多いと「申込時に書類が足りなかった」「金融機関が求める書類と違うものを用意してしまった」など、書類提出時に不備や問題が出やすいです。

学生ローンは金融機関ごとに必要書類が異なるだけでなく、同じ学生ローンでも申込者ごとに求められる書類が違うケースもあります。

学生ローンの申し込みをする際は、申込先の金融機関に必要書類を確認した上で、書類の準備に入りましょう。

学生ローンは利用可能額の上限が低い

学生ローンの利用額の上限は10万円〜50万円と、一般のカードローンと比較して低めの設定となっています。

利用可能額の上限が低い理由は、学生の収入や返済能力に見合った金額が設定されているためです。

学生ローンと消費者金融カードローンの利用限度額上限を比較した結果は以下の通り。

ローン商品名 利用限度額の上限
イー・キャンパス 50万円
※卒業後、社会人となった場合80万円
カレッヂ 50万円
※18歳・19歳の場合は最高10万円
アミーゴ 50万円
アコム 800万円
レイク 500万円

「留学費用をローンでまかないたい」「授業料を一括で支払う必要がある」など、大きな金額の借り入れを必要とする学生も少なくありません。

しかし数十万円から数百万円と、まとまった金額の借り入れは学生ローンでは実現が難しいです。

学生ローンを始めとした消費者金融で融資できる金額は、貸金業法に定められている総量規制により、年収の3分の1までと決められています。

Q2-1. 総量規制とは何ですか?
A2-1. 借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた新しい規制です。具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合は、新たな借入れはできなくなる、という内容です。
引用元:貸金業法Q&A│金融庁

例えばアルバイトの年収が60万円なら、最大で借りられるのは20万円までです。

大きな金額を借りたいときは、奨学金や学生本人が申込可能な教育ローンなど、学生ローン以外の資金調達方法を検討しましょう。

無利息期間サービスがあまり充実していない

学生ローンは消費者金融カードローンと比較して、 無利息期間サービスがあまり充実していません。

無利息期間サービスは初めて利用する人を対象として、一定期間利息が発生しないサービスです。

学生ローンでは「初めてお金を借りる際に利息を抑えたい」「借入後に短期返済して、金利をゼロにしたい」といったニーズを満たすのは難しいと言えます。

学生ローンと消費者金融カードローンの無利息サービスを比較した結果は以下の通りです。

ローン商品名 無利息期間サービスの概要
イー・キャンパス 最大30日間の無利息期間サービスあり
カレッヂ なし
マルイ なし
アコム(消費者金融) 初回30日間無利息期間サービスあり
レイク(消費者金融) 2種類の無利息期間サービスあり

60日間無利息
条件:はじめての契約・Web申込み・契約額が50万円未満
365日間無利息
条件:はじめての契約・Web申込み・契約額が50万円以上・契約後59日以内に収入証明書類の提出

ローン商品の無利息期間サービスは、うまく活用して無利息期間中に全額返済すると、利息が0円に抑えられます。

返済が長期になっても無利息期間分の利息は軽減でき、総支払額を減らしたいときにも最適です。

無利息期間サービスを活用したい学生は、サービスが提供されているイー・キャンパスを利用しましょう。

一般的なカードローンより利便性が低い

学生ローンは銀行カードローンや消費者金融カードローンと比較して、サービスやサポートがあまり充実しておらず、利便性が低いというネックがあります。

特に借り入れや返済方法に制限が多く、一般的なカードローンのように「ATMで好きな時に借り入れや返済ができる」といった使い方は難しいです。

消費者金融カードローンと学生ローンの返済方法の違いは以下の通り。

ローン商品名 返済方法
イー・キャンパス ・来店
・銀行振込
マルイ ・来店
・銀行振込
カレッヂ ・来店
・銀行振込
・現金書留
・セブン銀行ATM(カレッヂカード発行済の人限定)
アイフル(消費者金融) ・インターネット返済
・口座振替
・銀行振込
・スマホアプリ
・提携ATM
SMBCモビット(消費者金融) ・インターネット返済
・口座振替
・銀行振込
・スマホアプリ
・提携ATM
・Vポイント返済

学生ローンのイー・キャンパスやマルイの返済方法は、来店または銀行振込のみです。

店舗に出向く手間や銀行で振り込み手続きを行う手間がかかり、忙しいときには負担に感じる可能性もあります。

カレッヂはカードが発行できるため、学生ローンとしては利便性が高い傾向です。

消費者金融のアイフルやSMBCモビットでは、自宅にいながらインターネット返済や、決まった日になったら自動で返済できる口座振替も利用できます。

学生ローンは借り入れも来店または振り込みに限られる例が多いです。

消費者金融ではカードの発行やスマホアプリを利用しての借り入れもでき、原則24時間ATMが利用できます。

「お金の借り入れや返済は便利に行いたい」「緊急時のセーフネットとしていつでも借りられる状態にしておきたい」という人には、学生ローンは向きません。

希望する借り方を元に、学生ローンを利用するか判断しましょう。

学生ローンを安全に利用するための注意点

学生ローンを安全に利用するための注意点には、以下の3つがあります。

  • 借入金額は最小限に抑えて借り癖を付けない
  • 申込前に必ず返済計画を立てる
  • 申込先の学生ローンが許可を得ているか確認する

学生ローンの利用を検討する人の中には、「返せなかったらどうなるのだろう」「違法業者に引っかからないだろうか」という不安を抱く人も少なくありません。

しかし学生ローンは注意点を理解して正しい使い方をすれば、返済トラブルを起こしたり、違法業者の被害に遭ったりするリスクを回避できます。

学生ローンの申込前に注意点を確認し、安全に学生ローンを利用しましょう。

借入金額は最小限に抑えて借り癖がつかないようにする

学生ローンは利用限度額の範囲内で繰り返しお金を借りられますが、借入金額は必要最小限に抑えましょう。

利用限度額の範囲内で自由に借り入れや返済ができると、お金を借りる心理的ハードルが低くなり、お財布感覚でローンを利用してしまう人が少なくありません。

例えば「利用限度額の枠に余裕があるから、予定外だけど遊興費に使ってしまおう」と衝動的な使い方もできるため、借り癖がついてしまう恐れがあります。

借り癖は一度身につくと改善するのが難しく、将来的に金融トラブルを招きやすい問題があります。

学生ローンの借入が習慣化するのを防ぐためにも、利用の際は必要最低限のお金だけ借りるよう徹底しましょう。

申込前に余裕をもった返済計画を立てておく

学生ローンの利用を計画する際は、申込前に余裕をもった返済計画を作成し、返済遅れなく完済できる見込みが立った時点で申込手続きを始めましょう。

学生は以下の不測の事態によって収入が減り、一時的に返済が難しくなるケースがでてくる懸念もあります。

  • 病気で1週間アルバイトに行けなかった
  • 学業優先で働けなかった

申込前に余裕をもった返済計画を立てておけば、一時的に収入が減ったせいで返済が困難になる事態を回避できるため、返済トラブルを起こすリスクを下げられます。

学生ローンでは、原則借入額に対して毎月返済すべき金額が決められる仕組みです。

例えばイー・キャンパスで10万円以下の借り入れをしたときの返済額は2,500円。

借入額が10万円超20万円以下になると、返済額が5,000円に増えます。

収入が少ない月に5,000円の返済が難しい人は借入額を10万円以内におさえなければいけません。

申込前に返済計画を立てておくと、返済能力以上のお金を借りるリスクが明確になるため、不必要な借り入れをしづらくなる効果も期待できます。

収入が減っても返済できる金額を算出し、無理なく返済できる範囲で借りましょう。

一部の学生ローンでは、生活に余裕がないときは利息のみの返済で済みます。

例えばマルイやカレッヂは利息のみの返済にも対応している学生ローンです。

どうしても返済が不安なら、利息のみの返済にも対応できる学生ローンに申し込みましょう。

申込先の学生ローンが違法業者でないか必ず確認する

学生ローンの利用を検討するなら、申込先の学生ローンが違法業者ではないか確認するのが重要です。

「審査が甘い」「学生なら審査なしで誰でも借りられる」と謳う学生ローンは、確実に違法業者なので関わらないようにしましょう。

違法業者と言い切れる理由は、「審査が甘い」「審査なし」といった広告表現が貸金業法で禁止されているためです。

貸金業者は、前項に規定する広告をし、又は書面若しくはこれに代わる電磁的記録を送付して勧誘(広告に準ずるものとして内閣府令で定めるものに限る。)をするときは、電話番号その他の連絡先等であつて内閣府令で定めるものについては、これに貸金業者登録簿に登録された第四条第一項第七号に掲げる事項に係るもの以外のものを表示し、又は記録してはならない。
引用元:貸金業法第十五条(貸付条件の広告等)

学生ローンに申し込むときは、公式サイトや広告に貸金業登録番号の記載があるか、登録番号は本物かも確認しましょう。

貸金業登録番号とは、財務局長または都道府県知事の登録を受けた貸金業者に交付される番号です。単に「登録番号」とも呼ばれます。
引用元:違法な金融業者にご注意!|金融庁

登録番号の記載があっても、違法業者が番号を詐称しているケースもあります。

公式サイトや電話連絡で少しでもおかしい点があると感じた場合は、登録番号を金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で検索して確認しましょう。

学生ローンの申し込み前に確認すべきポイント

学生ローンの申し込み前に確認すべきポイントは、以下の通りです。

  • 申込条件をクリアしているか確認する
  • 利息や借りたい金額を借りられるか要チェック
  • アルバイト先に電話連絡があるかの確認も大切
  • 家族に内緒にしたいなら郵送物の有無もチェック

上記のポイントを押さえると次のトラブルを避けられます。

  • 審査前に申込がNGになる
  • 利用目的に合わない学生ローンを契約してしまう
  • 家族やアルバイト先に学生ローンの利用を知られてしまう

申込条件や貸付条件をクリアできなければ、審査の前段階で申込NGとなる可能性があります。

利息や利用限度額の上限の確認をしていないと、利用目的に合わない学生ローンを選択してしまう可能性も。

家族やアルバイト先に利用を知られたくないなら、電話による在籍確認や郵送物の有無の確認も大事です。

確認すべきポイントを押さえ、トラブルをうまく回避しましょう。

申込条件や貸付対象に自分が当てはまっているかチェックする

学生ローンの申し込みにあたっては、申込条件や貸付対象をしっかり確認することが大切です。

学生ローンという商品名から学生であれば申し込めると考えがちですが、実際には申込先の金融機関によって、申込条件や貸付対象は細かく異なります。

例えば学生ローンは18歳〜19歳の学生でも申し込みできる商品が多いですが、高校生は申込不可のケースが少なくありません。

18歳~19歳の高校生の学生ローン申込可否状況は以下の通りです。

学生ローン名 18歳~19歳の高校生の申込
マルイ 申込可能
イー・キャンパス 申込不可
カレッヂ 申込不可

申込条件や貸付対象に当てはまらなければ、必要書類を揃えて申込手続きをとっても徒労に終わってしまいます。

無駄な時間や労力を使わないためにも、学生ローンの利用を検討する際は、申込条件や貸付対象を細かい部分まで確認しておきましょう。

利息が高すぎず借りたい金額が借りられるかも重要

学生ローンを選ぶときは金利が高すぎないか、利用目的に合った金額が借りられるか確認しましょう。

学生ローンは教育ローンやマイカーローンと比較して、利用限度額の上限が低く、金利が高い傾向にあります。

学生ローンの利用限度額の上限は10万円~50万円が一般的なため、留学費用や学費など、まとまったお金を借りるのは難しいです。

適用される金利も申込先の金融機関によって異なるので、できるだけ金利が低い商品を選びましょう。

アルバイト先に利用を知られたくないなら電話で在籍確認があるか確認

アルバイト先に学生ローンの利用を知られたくない人は、電話による在籍確認があるか確認してから申し込みましょう。

電話による在籍確認とは、金融機関が「申込者が申告した勤務先に本当に勤めているか」を確認するため、申告された勤務先に電話をかけて確認する審査です。

電話による在籍確認では、申込者以外が電話に出たときに備えて、以下の通りプライバシーに配慮した対応がなされます。

  • 金融機関名を名乗らない
  • 在籍確認の電話とは明かさない

電話による在籍確認のせいでアルバイト先にカードローン利用が知られる可能性は低いと考えられます。

しかし知られる可能性がゼロとは言えません。

アルバイト先に申込を知られたくないなら、原則電話による在籍確認を実施していないと公表している学生ローンを選びましょう。

家族に利用を知られたくないなら郵送物が送付されるか要チェック

家族に学生ローンの利用を知られたくないときは、申込や契約にあたって郵送物が送付されるか確認しておくと安心です。

実際「学生ローンの金融機関から郵送物が届いたせいで、ローンの利用を家族に知られてしまった」というケースは少なくありません。

家族にローンの利用を知られたくない学生に配慮して、WEBからの申込で「郵送物なし」の契約ができるよう配慮する金融機関も増えてきています。

例えばイー・キャンパスはWeb完結で郵送物なしの申し込みにも対応可能です。

Webで完結、30日間無利息(新規)、郵送物なしでご利用可能!
引用元:学生ローンのイー・キャンパス | 30日間無利息・利息0円

郵送物なしで契約ができるかは学生ローンの公式サイトで確認できるので、不安な人はWeb完結可能な学生ローンを利用しましょう。

学生ローンの審査落ちを回避するためのコツ

学生ローンの審査落ちを回避するコツには、次の3つがあります。

  • アルバイトで安定した収入を得てから申し込む
  • 同時に複数のローン商品に申し込まない
  • 勤務先や年収を申告する際にウソをつかない

上記を踏まえた申込手続きをすると、以下のような審査落ちの原因を回避できます。

  • 安定した収入がないと判断される
  • 多重申込と判断され返済能力を疑われる
  • 虚偽申告と判断される

審査に通過するには、安定した収入がある必要があります。

収入が不安定なら、毎月一定の金額が支払われるアルバイトで安定した収入を得てから申し込みましょう。

短期間に複数のローン商品やクレジットカードに申し込むのも、返済能力に問題があると判断される要因になります。

勤務先や年収の申告で嘘をつくのも虚偽申告と判断されるため、絶対にやってはいけません。

審査落ちを回避するコツを理解して、審査の通過率を上げる対策を実践しましょう。

アルバイトで継続収入を得てから申し込みをする

学生ローンは、アルバイトで働き始めたばかりでも申込手続き自体は可能です。

しかし学生ローンは以下の例の通り申込条件として安定した収入を求められるため、働き始めで継続収入を得た実績が少ないと審査で不利になる傾向にあります。

●ご利用頂ける方
日本国籍の方で、高卒以上の大学生・短大生・予備校生・専門学校生の方。
安定した収入のある方
引用元:お申込みありがとうございます | 学生ローンのカレッヂ

一概に何か月分の継続収入を得れば審査に通りやすくなるとは言えませんが、原則として勤続期間が長いほど、安定した収入を得ていると判断されやすくなります。

「緊急事態なので、急いでお金を借りたい!」というケースでもない限り、少なくとも3か月間はアルバイトで働き、継続収入を得てから申し込むのが得策です。

短期間に学生ローンを含めた複数のローン商品に申し込みをしない

短期間に学生ローンを含め複数のローン商品に申し込みをすると、多重申込と判断され、審査に通りにくくなるので注意が必要です。

多重申込とは同時または6か月以内の短期間に、複数のカードローンやクレジットカードなどの金融商品に申し込んだ状態です。

審査で多重申込と判断されると以下の疑念を持たれるため、審査通過が難しくなります。

  • 短期間に複数の金融商品に申し込まないといけないほど、経済的に困っている
  • 複数のローンやクレジットの申し込みや契約履歴があると、貸し倒れや滞納のリスクが高い

一度に何件も申し込んでいると、よほどお金に困っていると判断されて審査上不利です。

複数のローンやクレジットカードの審査に通れば、借入額が高額になって返済が難しくなると警戒されます。

ローンやクレジットカードの申込の履歴は信用情報に登録されるため、金融機関に対するごまかしはききません。

金融機関は学生ローンの審査の際に信用情報を照会するため、申告しなくても多重申込の履歴は把握されます。

学生ローンに申し込むなら多重申込と判断されないよう、一度につき一社ずつ手続きを実施しましょう。

申し込みにあたってウソの申告をしない

学生ローンの申し込みにあたっては、虚偽申告(ウソの申告)はせず、正しい情報をありのまま金融機関に申告する必要があります。

学生ローンの申し込みの際、「収入や勤続期間を盛った方が、審査に有利なのでは?」と考える人は少なくありません。

しかし虚偽申告をしても、提出書類の確認や信用情報の照会の際に、ほぼ確実にウソがバレてしまいます。

虚偽申告が発覚すると金融機関から「信頼を大きく損なう行為をした」と判断されるため、審査通過の可能性はほぼありません。

虚偽申告は審査を有利にするどころか、審査に通る可能性を著しく下げる行為なので、絶対に行わないようにしましょう。

虚偽申告の内容が悪質だと判断された場合、詐欺未遂罪に問われる可能性がある点にも注意が必要です。

学生ローンの返済が難しい時の対処法

学生ローンの返済が難しい時の対処法には、以下の4つがあります。

  • 返済が遅れそうな場合は金融機関にできるだけ早く相談する
  • アルバイトで収入を増やす手段を考える
  • 家族に正直に事情を話して援助を頼む
  • 返済が難しい場合は弁護士や司法書士に相談する

上記の対処で、返済遅れや長期滞納の悩みや不安が解消されます。

返済に遅れそうなときは、早急に金融機関に相談すれば、返済日や返済額の変更に応じてもらえる可能性があります。

毎月の返済が厳しいなら、返済額に対して収入が足りていない可能性が高いです。

アルバイトのシフトを増やしたり、フリマアプリで商品を売ったりして収入を増やす手段を考えましょう。

どうしても返済できないときは、家族に援助を頼むか、弁護士や司法書士に債務整理の相談しましょう。

正しい対処法を理解し、返済問題を可能な限り早い段階で解決するのが大切です。

返済に遅れそうな場合はできるだけ早く金融機関に連絡する

返済に遅れそうなとき可能な限り早い段階で金融機関に連絡を取り、返済に関する相談をするのが大切です。

「返済に遅れる相談をしたら金融機関に怒られそう」と、連絡を先延ばしにしたり、相談自体をしなかったりする人は少なくありません。

しかし学生ローンを提供する金融機関は、早めに相談すれば「返済日を延ばす」「返済額を一時的に減額する」といった措置をしてくれるケースがほとんどです。

例えばイー・キャンパスでは支払い日を伸ばしてもらえる可能性があります。

A.返済が遅れる場合はどうすればよいですか
Q.お約束日(返済期日)までの入金が難しい場合(延滞)は、事前にご連絡お願いします。
ご相談させていただいて、お待ちすることも出来ますのでまずはお気軽にご相談ください。

お電話またはお問い合わせフォームから、ご連絡してください。
引用元:よくある質問 | 学生ローンのイー・キャンパス

返済遅れの問題は、相談が早ければ早いほどスムーズに解決できます。

学生ローンの多くは返済に関する相談に応じているので、過度に恐れず、速やかに相談しましょう。

アルバイトやフリマアプリで収入を増やす手立てを考える

学生ローンの返済が苦しいなら、アルバイトで収入を増やす手立てを考える必要があります。

一時的に返済が厳しいのではなく毎月の返済がつらいなら、現在の返済能力を超える借り入れとなっている可能性も。

学業に支障がでない範囲でアルバイトを増やす、フリマアプリを活用して不要品を売却して、収入を増やしましょう。

収入を増やして返済状況が改善した後も、不必要な借り入れはせず、完済まで返済を続けると生活を立て直しやすいです。

収入が増えて経済的に余裕がでてきたら、繰り上げ返済も利用して、返済期間の短縮を試みましょう。

繰り上げ返済は決められた返済額以上に支払いをする方法で、返済期間の短縮により利息の軽減効果が期待できます。

家族に事情を説明して援助を受ける

収入を増やす対策をしても返済が厳しいなら、家族に事情を説明して援助を受けるのも1つの方法です。

家族からの借り入れは、金利ゼロまたは低金利で借り入れできるケースが多いため、ローン返済の負担が軽減されます。

ただし家族間でのお金の貸し借りは、人間関係の悪化や金銭トラブル、税金の問題が生じる恐れもあります。

  • 家族に経済的や精神的な負担をかけてしまう
  • お金の心配をかけたことで、信頼されなくなる
  • 返済が滞り、家族との関係が悪化してしまう
  • 税務署から贈与とみなされ贈与税が課されてしまう

上記のような問題がを避けるためにも、家族からお金を借りる際は返済計画書や借用書を作成しましょう。

借用書には以下の内容を記載するのがおすすめです。

  • 借入金額
  • お金を借りた人(自分)の名前
  • お金を貸した人(家族)の名前
  • 書類を作成した日の日付
  • 返済期間(完済予定日)
  • 返済条件
  • 返済の意志がある旨の記述

借用書があると口約束だけにならないので、相手があとになってから利息を求めてくるトラブルも避けられます。

どうしても返済が難しい場合は専門家に債務整理の相談をする

学生ローンの返済がどうしても難しい場合は、司法書士や弁護士に債務整理の相談をしてみましょう。

債務整理とは専門家の協力や法的な手段によって返済負担を軽減する方法です。

債務整理とは、借金の減額、免除又は支払の猶予を目的として、利息制限法や、手続についての法律(破産法等)を使って、債務の整理をし、債務者の経済生活を立て直していく手続のことをいいます。
引用元:多重債務のご相談|東京都北区

債務整理には以下4つの方法があります。

  • 任意整理
  • 特定調停
  • 個人再生
  • 自己破産

いずれの方法も、専門家に相談すればどの方法が適しているのか明確になります。

債務整理に関しては、初回無料で相談に応じている司法書士事務所や弁護士事務所も多いので、まずは気負わずアドバイスを求めましょう。

学生ローンに対してやばいイメージがある人が気になるよくある質問

学生ローンに対してやばいイメージがある人によくある質問は以下の通りです。

  • 学生ローンの審査は甘い?
  • 学生ローンは何万円までなら借りても大丈夫?
  • 学生ローンに申し込みをする時は、収入に奨学金や仕送りを含めてもいいですか?
  • 学生ローンを利用したら就職活動に影響するの?
  • 学生ローン以外に学生がお金を借りる方法は?

学生ローンがやばいのではと不安な学生からは、審査に通る可能性があるか、就職先への影響はないかといった不安の声が寄せられます。

学生ローン以外にお金を借りる方法を知りたい人もいるので、疑問がある人は学生ローンへの申込前に解消し、不安なく申し込みましょう。

学生ローンの審査は甘いですか?

学生ローンの審査では、返済能力や信用を判断するために以下の内容の審査が必ず実施されます。

  • 属性や他社借入状況の調査
  • 信用情報の照会
  • 在籍確認

借入先ごとに基準を決めて厳正に審査を行っていて、学生ローンの審査は甘くないと言えます。

貸金業法13条1項で返済能力の調査が義務づけられているため、審査のない学生ローンも存在しません。

学生ローンは何万円までなら借りても安全ですか?

学生ローンに何万円までなら借りても安全という具体的な金額はありません。

収入や返済能力に見合った、無理のない返済ができる金額であれば、借りても経済的に破綻する可能性は低いです。

仮に学生ローンの審査で設定された利用限度額に余裕があっても、必要最低限のお金だけ借りると延滞を避けやすいです。

自分にとって無理のない返済額になるよう調整して借りれば、心配しすぎる必要はありません。

学生ローンに申し込みをする時は、収入に奨学金や仕送りを含めてもいいですか?

奨学金や仕送りの金額は自分で働いて得たお金ではないため、収入には含められません。

申込時に申告する収入は、申込者本人の収入や返済能力を判断するための材料となります。

申込書の収入欄には自分で働いて得た継続収入の金額のみを記入する必要があります。

学生ならアルバイト収入を記入しましょう。

学生ローンを利用したら、就職活動に影響する可能性はありますか?

学生ローンの利用が就職活動に影響する可能性は、ほぼないと考えられます。

第三者である企業が、就活生本人の許可なく「学生ローンの利用の有無」を調べる方法はないためです。

ただし金融機関への就職を希望するときは、本人同意の上で経済状況を調査されるケースがあります。

学生ローン以外で学生がお金を借りる方法はありますか?

学生ローン以外で学生がお金を借りる方法としては以下が挙げられます。

  • 奨学金制度
  • 教育ローン
  • 公的融資制度

上記の制度やローンの利用にあたっては、申込条件を満たす必要があります。

融資スピードを重視するなら「クレジットカードのキャッシング枠を利用する」「質屋に担保を預けてお金を借りる」といった方法も利用可能です。

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